富田 久留里 Tomita Kururi 洋画家 《体感する風景》を制作の軸とし、風景のなかに、心と身体が溶け込んでゆく感覚を呼び起こす。一瞬で消えてしまう風景、どこか懐かしい風景、あなたの心に、静かに灯り続ける風景をお届けします。 ■ホームページ/ SNS など 作家ブログ: https://artkururi.com/ 小雨の降る渓流沿いを歩いていた。雨滴の跳ねる音だけがこだます、静かな、さめざめとした緑響。苔むし、折れた灌木が一本、川縁から突き出すように伸びている。剥がれた尖端の妙。細い幹は雨に濡れ、黒漆のようにその存在を轟かせてい 岸辺にて P50号 パネルに岩絵具 アクリル、コンテ